この計画、当初「これからのささき病院(精神科85床、築後25年)はどうあるべきか」という命題から始まった。

そして様々な改変策及びそれに伴う初期投資について協議検討した結果、2006年の診療報酬改正による経営上の影響が
顕在化するまで極力投資は控えようという結論に至った。
結果、一切の増築は後年計画とし今回は既存施設の改修のみに力を注ぐ事になる。

改修の要旨は2点。
1.体系的なカウンセリングを実施する為、外来部門に心理士(8名分)のターミナルを新たに設ける。
1.病棟共用部(風呂・便所)の改善(清潔化・同時利用率増・車椅子対応)。
上記について現在の部屋数を減ずる事無く、(投資額を抑える為)増築無しに改善する。
且つ、工事に際して病院運営を1日たりとも停止させない。
デザイナーとしての力量よりプランナーとしての力量が要求される仕事。
大胆に改変しようとすると工事と病院運営の兼ね合いがうまくいかない。
その上でギリギリのところでの計画及び設計を施した。
現場が開始されてからも週に1度の定例会議毎に課題ばかりで頭を抱える毎日。
それら諸問題を解決していきながら、可能な限り空間を美的に改善していく作業。思い返しても相当の難易度であった。
後はpendingとなった増築計画がいつか日の目をみるのを待つ次第である。